House_N

母・娘2人の為につくられた専用住宅である。
東京と横浜をつなぐ幹線道路から、少し入った古くからの住宅地にこの敷地はあり、敷地外周の8割以上が隣地に接する。全く眺望を期待できない上に、プライバシィの確保すら難しい敷地であった。

良好な住環境を確保するために、全周に高さ約6mの壁を立上げ、外部からの視線をコントロールした。それと共に、中庭を含む小路を経路として新たに設定し、更に敷地周辺の小路へ接続することで、周辺コミュニティへ積極的に開いていくこととした。切れ切れになっていた小路を再接続することで、コミュニティとも有機的に接続し、頻繁なコミュニケーションが行われる事を望んで。

光を求めるための、全ての開口は中庭へ向いている。居室の奥行きを全て4m以内に押さえることにより、室内は光に溢れ、床面から天井高いっぱいに採られた開口は、中庭を室内に取込み、また内部を外部へ引出す。丸パイプを用いたルーバーはリズミカルな影を生み出し住人の領域を定義する。中庭へ差し込むように配置された茶室は、2.7mの跳ね出しにより柱から解放され、精神の場として相応しい様子となった。
2階の書斎は母屋から完全に独立し、外部へ出なければ到達できず、限られた者にしかアクセスを許さない。間に位置する2階レベルの中庭は、プライベート・バルコニーとして機能し、2階の住人の為に用意された

宮原輝夫 / 宮原建築設計室


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